◆雨天時の野外イベント◆
−想いと安全性の狭間で−

日本列島を爆弾低気圧が通過した4月初めの土日に、「第9回京都さくらよさこい」が開催された。
学生運営委員会が中心となって運営されているこのイベントは、よさこいチームの中でも年々認知度が高まっているらしく全国各地から多数のチームが参加し、弊社でもここ数年、一部の演舞会場で音響を担当させていただいている。
このような野外イベントについて回るのは、「天候への対応」である。
今回のさくらよさこいでは、全9会場それぞれの責任者に決行・中止の判断を任されていると伺った。長きにわたって準備を進めてきた運営委員会や、練習を重ねて長い道のりをバスに揺られて京都にやってきたチームの想いを考えると、何とか中止は避けたい。
しかし初日は朝から暴風雨で、それこそ警報発令一歩手前という風情。テントもウエイトを置いてはいるものの、横幕は強風に煽られ続けている状況の中演舞は続けられた。
音響的にも、弊社担当会場はスタンドスピーカー1対向なので、ビニール袋をかぶせたままで続行。各チーフには、人的に危険な状況であれば演舞中断を進言するように指示をした。
結果的に、演舞を中止した会場は無かったと聞いているが、事故無く終わって何よりである。
ハレの日のイベントを中止にするのは断腸の思いではあるが、観客・演者・運営スタッフすべての関係者の安全を考えると、誰もが納得する形で中止を決断できる判断力の必要性を強く感じた現場であった。

写真はある会場の開演直前の様子。

(大阪府 森正人)