◆「図でわかるPAの基本」を読んで◆
−PAマンである前に社会人であれ−

本誌2月号でも紹介された「図でわかるPAの基本」(誠文堂新光社 刊、半澤公一・栗原信義 著)が、私の周りでちょっとした話題になっており早速読んでみた。
この本では後半になるまで、音響機材や音のことに触れられていない。
前半ではPAの歴史や事前のプランニングを含めた仕事の流れなどについて記されている。その中で特筆すべきと思うのは、社会人としてのPAマンの心構えについてもかなりのページが割かれているということである。必要性は理解されていても、PA分野の出版物で言及されたものは少なかったのではないだろうか。
私が非常勤講師をしている専門学校でも、春には多くの卒業生を送り出し、新入生を迎える。
授業を通して、PAマンである前に社会人であることの必要性を教えていこうと、改めて感じさせられた。音響業界の若手だけでなく、若手を育てる立場の方にもぜひご一読いただきたい1冊である。


(京都府 森正人)

2012/06