◆デジタル接続の恩恵◆
−必要なネットワークの知識−

昨年、録音用PCを新調した際にYAMAHAのデジタルミキサー用に「Danteインターフェースカード(Dante-MY16-AUD)も併せて導入した。
これは対応しているYAMAHAのデジタルミキサーに装着することにより、カード1枚あたり16in/out(48kHz時、96kHzでは8in/outになる)の信号をLANケーブル1本で伝送できるもの。
複数枚使用の場合は、市販のスイッチングハブでまとめてPCと接続が可能である。
最大のメリットは、ミキサーがオーディオインターフェイス代わりになり、仕込み時間が短縮されたこと。私のところでは機材を一式持ち込んでの仮設システムによる録音が多いので、この恩恵は大きい。
また、ミキサーに取り込んだ音をDA変換せずに直接録音するため、マイキングの違いまで繊細に収録することができる。
デメリットとしては、ネットワークやPCそのものに関する知識が今までよりもより多く必要になったこと。
新調したPCは使用環境をあらかじめお知らせして特注したものだが、実はまだ安定して動作する設定に苦慮している。たびたびメーカーの方に泣きついて助けていただいてはいるが、あちらを立てればこちらが立たずの場合もままあり、私自身の知識不足を痛感している。
デジタルミキサーのPCによる制御は今やほとんどLANだし、LANを利用したデジタルネットワークの規格も多々ある。
今後は、音のことに精通しているだけでなく、ネットワークやPCにも長けたエンジニアが求められるようになるのであろう。日々、勉強である。
写真:向かって左側のスロットに装着しているのが「Danteカード」


(京都府 森正人)

2012/04