◆相次ぐ催事の自粛◆
−真のエンターテインメントとは−

2011年3月11日、国内観測史上最大の地震が発生した。
被災された皆さまにお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
震災の影響で、被災地以外でも催事の中止や延期が相次いでおり、私の所でも仕事のキャンセルが数件あったが、これを機会に「エンターテインメント」について考えてみた。
今更言うまでもなく「エンターテインメント」とは、人の心を慰め、楽しませる娯楽である。音楽・映画・演劇・園芸・文学など幅広いジャンルがあり、そしてプロやアマチュアの垣根なく、数多くのエンターテイナーが存在する。
私自身、阪神大震災の際には震度7の地域で被災し、当時音楽大学の学生だった私は、ある時期から音楽を欲し始めた。思い返してみると、内容やタイミングが常時とは違っていた。
今こそ、世論に押された自粛をするのではなく、「心を慰め、楽しむ」ためには開催しないあるいは延期する、内容を変更するという、積極的・能動的な行動を取るべきではないだろうか。
これは、演奏家が休符を演奏するという行為にも通ずる物と考えている。
地震発生時に海岸部での催事中で、命からがら避難して津波に機材とトラックを奪われたPA業者さんもあったと聞いている。関西にいては、被害の甚大さは想像の域を脱しないが、最近強まりつつある「過度な自粛は復興への妨げ」という世論を追い風に、「真のエンターテインメント」を考える時期なのだろう。
1日でも早い、物的・精神的な復興をお祈りいたします。

(大阪府 森正人)

2011/06