◆舞台技術者養成講座◆

先日、(財)舞鶴市文化事業団主催の舞台技術者養成講座で、音響の講義を担当させていただいた。
この講座は、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール技術アドバイザーの片浦正和氏を総合講師に迎え、地域から発信する文化を育てようという趣旨で今回初めて企画された。最終回では、財団主催のコンサートに裏方として参加する。
受講者は高校生から70代の方まで、幅広い年齢層や職業の23名。私が興味を惹かれたのがほとんどの方が舞台に立つ経験をお持ちで、そこから舞台技術に興味を持たれての応募だということだ。
個人的な印象ではあるが、このような講座は裏方志向の方や劇場の運営側の方をターゲットにしているものが多いように思う。しかし、実際の舞台は改めて言うまでもなく、演者と裏方(もちろん観客も)がバランスよく存在しないと成立しない。舞台に立って裏方の存在を知り興味を持つことは、大変素晴らしいことだと思う。
受講者の中から、さらに深い興味を持たれたり、また観客として劇場に足を運ばれる機会が増えたりすることを願って止まない。
私が担当した日は、生憎の大雪。にもかかわらず、皆さん「おはようございます」の声とともに時間通りに集まり、真剣な顔で私の講義に耳を傾けてくださっていた様子が印象的である。
音響実技編の講師としてもう一度お邪魔することになっているが、再び熱い眼差しに会えることが楽しみである。

(大阪府 森正人)

2011/04