◆周波数再編◆
−ワイヤレスマイクへの影響−

11月末にインターネットニュースで「総務省が進める電波利用の再編で、現在、劇場やホールのワイヤレスマイクとテレビ中継などが使っている周波数帯が、新たに携帯電話に割り当てられる方向が固まった。」との記事を見た。このプランによると、現在使用されているワイヤレスマイクは2015年を目処に仕様が不可能になる。
特ラ連のWebサイトを見ると、理事会等ですでに意見交換や関係省庁への働きかけが行われているようであるが、恥ずかしながらニュースで見るまで何も知らなかった。
この記事には、ワイヤレスマイクの運用に携わる、様々な立場の方のご意見も書かれていた。
その中で「文化や芸術は効率だけで考えられないものなのです」という言葉が印象的である。
ワイヤレスマイクを所有していないので、必要な場合は協力会社様にお手伝いいただくのだが、電波に関するノウハウだけでも、理論だけではなく相当な経験値をお持ちである。しかしこれも現行の800MHz帯アナログワイヤレスに限ったもの。周波数帯が変われば、ノウハウが変わることは容易に想像できる。
また、機材入替にかかる経済的負担は1000億と試算されており、携帯電話事業者が負担の方向とのことであるが、実際には携帯電話ユーザーが負担することになるのであろう。
ネット上ではmixiはTwitterでも反対意見が続出しているこの制度。2006年のPSE法を思い出すのは私だけだろうか。PSE法騒動の際には、音楽家や中古楽器販売業者らの反対の声を受けて、“ビンテージ物”のアンプなど希少価値の高い電子楽器などを同法の「例外」とし、事実上の同法廃止となった。
掲載誌が発売される頃には状況が変わる可能性もあるが、PSEと同じように、現場からの声により再編計画が見直されることを期待する。

(大阪府 森正人)

2011/02