本欄でも何度かご紹介している、アマチュアバンドイベント「飯盛ミュージックフェスティバル(IMF)」で、今年もPAを担当させていただいた。
今回はヤマハさんのご協力で、ステージボックス「SB168-ES」とYAMAHA M7CL-48でEtherSoundデジタルネットワークを構築した。
前号でもSB168-ESの使用感をお伝えしたが、今回はあえて過酷な状況を作り出した。
SB168-ESを調光ユニットの上に設置、電源車からの電源を照明と共用しUPS等も使用せず、万が一に備えての最低限の雨養生、温度対策は本体付属のファンのみ、といったところである。
10月の山のキャンプ場では、昼間は半袖で過ごせるが陽が落ちるとコートやカイロが手放せなくなり、深夜には夜露がおりる程気候変化が激しいが、8時半に仕込み始め、15〜21時の本編、その後24時まで続いた打ち上げセッション大会と、トラブルなく稼働した。
前回の使用に引き続き安定性・信頼性については何の問題もないように感じられた。
音については、ヤマハの方ともお話しをしたのだが、アナログで「味」と思っていた信号の劣化がデジタルでは起こらない分、音づくりの考え方を変えていかなければならないのだと感じた。
また、伝送経路で音が変化しにくい分、求める音に合わせたマイクプリをステージに置いてAD変換する。それが当たり前になる時代がくるのかもしれない。
正直なところ、音の面で今回は苦戦した。ただ、近い将来デジタル伝送がさらに普及するであろうことを考えると、音づくりに対するアプローチを見直し、新たな展開を予感させられる良い機会になった。
写真-1 本番中の会場

写真-2 調光ユニットの上に設置した「SB168-ES」


(京都府 森正人)

2010/02